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【『判断と心の自由』-3 「誰かと意見が食い違った時には、 どうすれば?」】

「ガンコで聴く耳持たない人
に対しては、どうすれば?」

今回は、その方法と解決策を書きますネ。

何か、一つのテーマについて、
誰かと意見が食い違った時。

(例えば会社の会議などもそうですよね。)

たいていの場合、
『力の強い人の意見が通る』ものです。

(力の強い人とは = 気が強い、信念が強い、
主張が激しい、押しが強い、目ヂカラが強い、気迫がある人)

つまり、「パワー負け」すると、自分の意見は通らない。
ねじ伏せられてしまう。
相手にコントロール権を奪われてしまう。

…悲しいかな、これが現実だと思いません…?
(ショボン。)
リアルな現実ですよね…。

じゃあ、その場合には、どうするか?

多くの人は、「もういいや…(しゅん)」と
諦めてしまう。

そして、パワーの強い人の意見に従ってしまう。
(賛成じゃないのに、賛成だと言ってしまう。)
でも、心の中は違うのです。

心の中では、ふつふつと、
「あのヤロー!」
という反論が燃えたぎっている。

心の中だけで、いつまでも
自分の意見を主張している。

朝も昼も夜も夜中も、
「でも、あの意見って、
やっぱりおかしいと思う!」
という具合に、モンモンと思考を繰り返している。

…すると、どうなるか。

残念なことに…
もっと嫌な状況が、あなたの元に起こってしまうのです…。
(ガーン!!!)

どういう事か?
ちょっと今から、このメカニズムを
心理学的に説明してみます。

あなたは、夜中に考えていたあーんな事やあーんな事、
あのイライラ、相手への罵倒…
『頭の中だけで考えてたし!口に出していないし!』
って思ってるでしょ?

でもね、違うんです…。

考えてることは、相手に伝わってしまうんです。
あなたの『雰囲気』として伝わってしまうのです。

たとえ口に出さなくても。
たとえ表面上、相手に「賛成のフリ」をしても。

「えええ~~!辻さんっ!そんなぁ!
心の中だけでも、ですか…?!
相手がサイキックパワーの持ち主なら
ありえるかもしれないけど!」

あっ、今、そう思いました?

でも…。実際、そうなんですよ。
相手にサイキックパワーなどなくても、
あなたが『心の中でこっそり思っていること』は
バレるんです。

(たまにしか会わない、遠い関係の人ならば
大丈夫ですよ?
でも、一緒に暮らしているとか、毎日長時間
顔を合わしている場合は、バレます。)

あなたはうまく
ごまかせているつもりかも知れません。

でもね、あなたの表情は暗いんです。
ムードも固くて暗いんです。

知らず知らず、眉間にしわが寄っているかも、なんです。
(自分の表情、四六時中鏡で
チェックしてませんものね!)

それに、ちょっとした場面で、
あなたの態度は反抗的になりやすいはずです。

グッとこらえて、表面上穏やかに見せていても、です。

相手に対して、ほんのわずか、
態度がぞんざいになったり、
口の利き方がていねいじゃなくなったり。

(相当気をつけてても、出てしまうもんなのです!)

つまり、
あなたは無意識のうちに『反論』しているのです。
そう、「無意識のうちに」「自動的に」!

そして、それは相手に
なんとな~く、伝わってしまっている…
というわけです。

(気づいていないのは、あなただけ。
うまくやれていると思っているのは、あなただけ。)

そうすると、結局相手は
「何だよ、文句があるならハッキリ言えよ!」
となる。

そこまで行かなくても、少なくとも
あなたに対し、「いい感じ♪」とは思ってくれない。

相手も無自覚的に、あなたをさらにバカにする。
あなたに反抗的な態度を取る。
あなたの意見をますます尊重しなくなる。

そこまでじゃなくても…
何となく『ギクシャク感』。

(ひょえ~~!)

さぁ。こんな時、あなたはどうしますか?

こんな時の解決策は、ひとつだけあります。

まず、
『相手の意見そのもの』を正しい・間違っている
と『判断』し、固執している自分に
気づいてみて下さいナ。

同時に、一旦、自分の判断(正しさ)も、
相手の判断(正しさ)も横へおくのです。

(今だけですよ、今、数十分間だけでいいのです!
これは、あなたの意見を折り曲げて下さい、
という話ではありませんので、ご安心を!)

そして、あなたの考えの焦点を、
『個々の意見の違い』に置き続けるのではなく、

今だけそこから視線を移し、
『最終着地点』に向けてみてくださいナ。

…つまり、こう思考するのです。

「相手はなぜ、何のために、何の目的で、
どこに向かいたくてそう考え、
あの意見要望を言い、行動しようとしているのか?」

そうすると、2つの答えが導き出されます。

◆「ああ、自分と同じ目的地を目指している」
◆「ああ、自分とは違う目的地を目指している」
(全然違うところを観ている)

このどちらかです。

もしも相手が自分と『同じ最終目的地』を見て、
目指していると感じた場合、

2人の食い違いは単に、

「同じ山のてっぺんを指差しているのに、
ルートAとルートB、どちらがベターか?
っていう論点でもめているんだな~」

という事になります。

(そしてあなたが「ルートAがいいと思う!
絶対ルートA!」って思っている場合、
「ルートBに決まり!」と言う相手に
ムカついていたわけです。)

…ここまでOKです?

では、次の話へ進みますヨ。

(今から言う事、めっちゃ重要です!
赤ペンの用意をお願いしますっ!(笑)。)

“同じ最終着地点を目指している場合、
ほとんどのケースにおいて、
どちらのルートをチョイスしても、
あまり損得(結果)に違いはない。”

そーなのです!!

(これは、21年間に、のべ10,000人以上の
人生相談を受けてきた私の単なる主観です。

けれども、21年間も相談者さんの人生を
リアルに追わせてもらえたからこそ、
見えたものでもあります。
どっちかのほうが、大きくトクした!
という結末って、ほぼないんですよ~!)

それぞれの『判断』とルート(チョイス)には、
もちろんメリット・デメリットがあります。

例えば、ルートAだけが
『パーフェクトで欠点もない道』
である事は、まずないです。

『ルートAを選べば、何も問題やトラブルがない!』
…なーんて事も、まずないのです。

(もしもあなたがそう感じる場合には、
ちょっとだけ、自分の考えを疑ってみる時です。)

それぞれのルートに、それぞれ違う欠点や
問題、そしてよろこびや醍醐味が待っているものなのです。

(で。あなたと相手とは性格や生きざま、
価値観が違うため、
ルートAとB、どちらを有意義だと思うか?
どこに価値を置くか?に
ズレが出てしまってただけです。)

何しろ、『出来事』に「いい・悪い」はないのでね(笑)。

そのルート上で起こる『出来事』を
「いい・悪い」と判断(ジャッジ)するのは、
当事者の心ひとつ…。

(そして、誰もが「自分の意見こそがベスト!」と
信じ込んでいますから、説得のしあいが始まったわけです。)

というわけで。この場合は、まず
その案件に関わる全ての人の意見を、
『話し合い』のテーブルに載せるのが理想的だと思いません?

それが出来たら最高ですよね♪

その上で、
「今回はあなたの意見でやってみようか。
でも、次は私の方法でやってみたいな」
など、譲り合い、
譲歩しあう事をしてもいいですよね。

しかしそれでも、相手が
パワーで自分の意見をゴリ推ししてきたり、

そもそも
「聴く耳を持ってくれない」(つまり話し合いが出来ない)
というケースもあるでしょう。

(相手が上司だったり社長だったり…
という事もあるでしょう。

あきらかにあなたと相手の間に
立場や力の差がありすぎるケースです。)

その場合は、今すぐにあなたの意見が
採用される確率は、確かに少ないです。

残念ながら、それが現状でしょう…。

でも、その場合も、
「どうせダメに決まってるし」
と、はやばやと『判断』し、
自分の意見や思いを伝えないままならば、
あなたは将来的に、大きく損をすると思います。

あなたが欲しい結果が、
ますます手に入りにくくなるからです。

この心理メカニズムも、カンタンに説明できます。
一緒にシミュレーションの旅に出てみましょう!

◆パターン1…
「いつも聴く耳を持ってもらえないけれど、
今回はいつもと違って、
言ってみれば話を聞いてもらえるかも~?」
という『判断』をした場合のあなた。
◆パターン2…
「どうせ今回もダメに決まってるし。
聴く耳持ってくれないし。そういう人だし」
という『判断』をした場合のあなた。

パターン1と2では、
あなたの醸し出す雰囲気、表情が変わると思いません?

そう!
あなたが何を思考するかによって、
「そのような雰囲気」がにじみ出るわけですよ。

(つまり、パターン1ならば
友好的・穏やか・希望・リラックス。

パターン2ならば、
反抗的・ふてくされ・諦めなどです。)

これが相手に伝わるのです。

(わ~!!!)

これね、あなたにも経験があるでしょう?
家族や職場の人で、あなたに対して、
何も言わないんだけれど、いや~な雰囲気を
出し、腕組みしてる人。

反抗的・ふてくされ・諦め…
こんなムードが漂っている人。

あれね、自覚してやってるケースもあるけれど、
そうじゃないケースが大半なんです。

そして、
伝わってないと思い込んでいるのは、本人だけなんです!!
(あなたにはバレバレ!!)

だから、あなたはそんな相手に対して、
心の中でこう思うはずです。
「何だ、その目つきは」
「何だ、その態度は」と。

同じく、あなたももしかしたら、
心の中で反抗的な事を考えていたり、
ふてくされていたとしましょう。

その場合、
あなたはひとことも反論してないのに
「何だ、その目つきは」
「何だ、その態度は」
という風に、イチャモンをつけられたり、
半人前に扱われたり、バカにされたりしやすいのです。

また、我々は、気に入らない相手を
『軽く扱いたい衝動』に駆られます。
欠点を見つけたくなり、
「弱いヤツ」扱いしたくなるのです。

これでは、まとまる話もまとまらなくなる。
「どちらが、相手をねじふせるか?」
という方向にしか、いかないわけです。

でも、あなたが「ねじふせる側」を取ったとしても、
相手はふてくされた態度のままです。

(そして、
あなたが「ねじ伏せられた側」の場合、
相手に対してふてくされつづけますよね?
だって、気分が悪いですもんね!)

…「いやいや辻さん、相手はそもそも、
嫌な人間なんですよ。性格が悪いんです。
だからそういう態度に出るんですよ?」

ああ、こんなケースもありますよね。

けれども、やはりここでも
あなたが『どのようなイメージで相手を観たり、
決め付けているのか?』
…つまり、その『判断』によって、

物事がどちらの方向へ流れていくのか?に
違いが出てきますよ。

ならば、「どうせ言ってもムリだよ」
という『判断』を下している自分に、
今気づいたほうが、断然、その後うまくいきます!

あなたが自分の『考え』を
方向転換したほうが、
「あなたが」うまくいきやすいんです♪

実際には、こう思考するといいです。

「どういう風に伝えれば、聴く耳を持ってもらえるだろう?」

「自分の伝え方が悪いのかもしれない、工夫しよう」

「一度言っただけで諦めるのではなく、何度も伝えてみよう」

「なぜ、自分がそうしたいのか?根拠をきちんと伝えよう」

こんな感じです♪

で、次に。
「ああ、そもそも、お互いに目指している
着地点(目標)そのものが違う!」

ここに気づいてしまった時には…?

次回はそのケースについて書いてみますね!(^o^)